映画レビュー:感染列島の一部ネタバレ~コロナ禍の今だからこそ
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映画・テレビ番組視聴が趣味の真彩がお届けする
忙しい方向けの作品ネタバレレビューです。
今回は感染列島(映画・2009)を紹介します。
この映画は
一関市出身の小松彩夏さんが出演されています。
コロナ感染拡大の中で
この映画を観るのもどうか…って思ったんですが
2020年3月に行われた日本医師会の会見で
お勧めされていた映画です。
映画としてのレビューは賛否が分かれますが
感染拡大についての認知をするには
参考になると考えて私も観てみました。
今の状況で観るからこそ
感じ取れることも多々あると思います。
そういう事を考えた上で一部ネタバレしていきます。
視聴事前情報
- 視聴サイト:アマゾンプライムビデオ
- 視聴可能期間:表記無し
ストーリー全体の流れ
一番最初に映し出されるのは
新型インフルエンザが発生したフィリピンの小さな村。
この村から出てきた男性の咳による飛沫が
広がる様子が映し出されますが・・・
ここは本題の感染症とは無関係です。
このあと場面は日本に切り替わり
新型インフルエンザかもしれないと思われる
感染症がどんどん広がって
日本中が大パニックに。
感染症が広がるのは
海外の小さな島と日本だけ。
感染症はブレイムと名付けられ
多くの死者を出します。
感染スピードの速さと
それに翻弄される人達の様子が描かれています。
日本での発症確認から約半年後に
ワクチンが完成して
ストーリーの最後は
感染症が収束する流れになっています。
ちなみに主人公の職業は医師。
症状、拡大スピードなどの描写について
この感染症の特徴は、咳、目からの出血、吐血。
この映画では
日付や感染者人数などが表示されます。
1月5日:感染者6人、死亡者1人。
1月14日(第一感染者死亡から9日後)まで:感染者2310人、死亡者856人。
1月16日:全国で1日の救命要請が50万件を超える。
1月19日:感染は日本列島全域に拡大、世界各国が日本からの避難勧告を発令。
1月21日:感染者4127人、死亡者1989人。
2月24日:感染者約250万人、死亡者約90万人。
日付無し:感染者約1000万人、死亡者300万人超。
7月12日:感染者3950万人、死亡者1120万人。
これは約10年間の映画だから・・・って思いつつも
現在のコロナ感染拡大の様子を考えると
あまり無関係な話とは思えないかなって
考えてしまいます。
現状でも毎日感染者数など公表されてますからね。
所詮は映画だから・・・じゃないかも
この映画は公開されたときは
結構酷評されていたようです。
現実としてあり得ないって
誰もが思ってたんでしょうね。
レビューの中には
- 感染対策不十分すぎ
- 街まで崩壊するはずがない
- 医師が原因突き止めに行くわけない
- 感染症の話に恋愛ストーリは不要
- 無意味な場面が多い
とかいろんなことが書かれていましたが・・・。
確かにね、
今の状況で観てもちょっと違くない?って
思う場面はありました。
感染症パニックじゃなくて
震災?って思うような街中の描写とか
医師が原因究明のために渡航するとか
そのときの服装が軽装すぎるとか。
だけど観るべきなのは
映画の完成度じゃなくって
感染症が広がっていったらどうなるか?
っていうことであって。
病院内の様子とかも
実際は全く違う!なんて言えないと思います。
感染対策不十分だとか
感染症の話に恋愛ストーリーは不要って・・・
感染症かどうかも分からない時点で
対策をとらなかった描写は当たり前。
- 第一感染者の処置場面
- バス内でマスクをせずに咳き込む乗客
- 日本での流行原因となった人物の吐血を掃除する駅員とか。
この映画の中では
家族を持つ医療従事者も亡くなります。
これまでも度々報道されてきていますが
家族のもとに帰れない医療従事者が
沢山いました(います)。
そしてやっと帰れたと思えば
周囲から嫌がらせを受けることも度々。
10年以上も前の映画ですが
そういった家族・周囲の様子は
ちゃんと描写されているなと思います。
看護師が亡くなったシーンは泣けました。
感染症のストーリーなんだから
それ以外の話は不要って言う人も
いるかもしれないけど
実際の生活を考えたら
患者にも医療従事者にも
いろんな人間模様があるんだから
その様子が描写されるのは当たり前じゃないの?
・・・って思うんですがね。
感染と関係ないのに責められたり
感染してないのに感染者として扱われたり
感染者が犯罪者のように扱われたり。
その一方で
マスクをせず他人事のように暮らしてる人達がいたり。
どうして報道では
マスクをしてない人にインタビューする映像で
モザイクをかけるのでしょうか?
責められないようにするため?
そういうのこそが
感染拡大させてるような気がするんですが・・・。
注意喚起の意味でも
今だからこそ
みんな観てみてって言いたい映画です。
確かに映画の一部は
突っ込みどころが無くはないです。
そこはそうじゃないでしょ?って思う部分は
正しいと思う対策を自分が心掛ければ良いし。
今一人一人が心掛けるべきことは
- 感染対策をしっかりやる
- 感染者を責めない
- 医療従事者の大変さを理解する
- 行政の呼びかけに従う
ってことしかできないけど。
このまんまじゃ
映画のストーリーみたいになっちゃうかもよ?
って思います。
全てを細かく書き過ぎると観なくてよくなっちゃうので
今回は一部ネタバレにしてみました。